マイナンバーってなに?
国家が国民ひとりひとりに番号を割り当て、個人の所得や年金、納税などの情報を1つの番号にひも付けて管理する目的でつくられる「共通番号制度」のこと。 国民につける個人識別番号を「マイナンバー」と名づけたため、マイナンバー制度と呼ばれています。
マイナンバー制度で目指していること
マイナンバーで行政が期待していることが大きく分けて3つあるそうです。
- 公平・公正な社会の実現
- 国民の利便性の向上
- 行政の効率化
公平・公正な社会の実現
ひと昔前に、お笑い芸人河本準一の母が生活保護不正受給していたことで話題になりましたね。
マイナンバー制度により、そういったことが防止できます。また、脱税なども見抜けるみたい!
これの真の目的は、本当に困っている人に正統な支援をすることだそうです。
国民の利便性の向上
マイナンバー制度に個人の情報が詰まっているので、それぞれの行政機関に行って書類をもらっていたのが一括で確認できるようになりました。人的にも費用的にもコスト削減になります!
行政の効率化
先ほどと同様、マイナンバーと情報が関連付けられているので、いちいち書類を確認していた作業などもろもろのコストが削減されました。仕事が楽になったってことですね!
マイナンバーを使うタイミング
マイナンバーは社会保障、税、災害対策の行政手続にマイナンバーが必要になります。マイナンバーは社会保障、税、災害対策の中でも、法律や自治体の条例で定められた行政手続でしか使用することはできません。
いろんな申請書等書類を書く際にマイナンバーの記入を求められるようになるみたいです。
個人情報の管理は安全?
懸念点
マイナンバーを用いた個人情報の追跡・名寄せ・突合が行われ、集積・集約された個人情報が外部に漏えいするのではないかといった懸念や、マイナンバーの不正利用等(例:他人の個人番号を用いた成りすまし)等により財産その他の被害を負うのではないかといった懸念、国家により個人の様々な個人情報がマイナンバーをキーに名寄せ・突合されて一元管理されるのではないかといった懸念があります。
制度面における保護措置
- 番号法の規定によるものを除き、特定個人情報の収集・保管、特定個人情報ファイルの作成を禁止
- 特定個人情報保護委員会による監視・監督
- 特定個人情報保護評価
- 罰則の強化
- マイ・ポータルによる情報提供等記録の確認などの保護措置が講じられます。
ちなみに、マイ・ポータルとは、自分のマイナンバーいつどのように使われたか確認出来るところ。ここから、個人の情報も取得できる。
システム面における保護措置
- 個人情報を分散管理
- 個人番号を直接用いず、符号を用いた情報連携
- アクセスできる人の制限・管理
- 通信の暗号化
分散管理とは
マイナンバーによって個人情報が管理されているので、すべてのデータが一つの場所に固まっていると思う人も多いでしょう。(ちなみにこれを一元管理といいます)しかし、マイナンバー制度では、それぞれのデータは各行政機関等が保有していて、個人情報が必要な場合には情報提供ネットワークを通じて照会・提供ができるのです。
まとめ
マイナンバー制度によって、情報の管理や効率化といったメリットがあるものの、デメリットとしては個人情報が流出するリスクは少なからず増えた!?しかし、国は最大限の保護措置をとっているため自己管理を気をつけてうまく付き合えれば問題はないのでしょうか。